コロナ禍の旅行会社

転職

こんにちは。雪です。

私の転職についてお話する前に、コロナ禍の旅行会社の状況についてお話します。

転職を決意した経緯をご理解いただけると思います…

臨時休校要請を機に旅行のキャンセルが相次ぐ

2020年2月28日、文部科学省から臨時休校要請が出されました。

それを受け、JR・航空会社各社が無手数料払戻を行うと発表しました。

新型コロナウイルス感染が日本で初めて確認されたのは2020年1月15日。

国内初確認後、予約済のお客様からコロナ理由による取消のキャンセル料について問い合わせが来ていましたが、それまでは通常通りキャンセル料が発生するとご案内していました。

キャンセル料がかかるなら…と取消を思いとどまるお客様が大半でした。

ところが、航空会社の無手数料払戻の発表で状況は一変。

キャンセルの嵐に見舞われました…

ちょうど春休みシーズン。家族旅行や学生の卒業旅行で、多くのご予約をいただいていた時期でした。

学生のお客様のヨーロッパ旅行やご家族3世代のご旅行など、必死に受注した予約がどんどん取消されていくのが悲しかったです。

膨大なキャンセル処理での長時間残業

旅行の取消は、取消ボタンを押すだけで完了…というものではないのです。

本っっっっ当に面倒な作業なんです…

払戻手続の簡略化は、全旅行会社で取り組むべき課題だと思っています(個人的に)。

ここで、旅行取消によって発生する業務をお伝えしておきますと…

  • お客様からの取消連絡後、予約宿泊施設に取消料免除の確認TEL
  • お客様からチケット回収(お渡し済の場合)
  • 回収後、払戻伝票の作成(JRセットプランの場合)
  • 担当部署に取消料の減免依頼
  • お客様にご返金(クレジットカードor振込。旅行券の場合も有)

…文章にするとそんなに大変そうではないですね(笑)

ですが、これが一気に何百件となるとなかなか大変です…

チケットをなかなか返却してくださらないお客様もいますしね…

という訳で、連日取消処理で22:00過ぎまで残業することに(泣)

予約殺到で残業であれば、自分の実績もあがるのでやる気も出ますが、数字がマイナスになる取消の仕事はモチベーションがだだ下がりでした。

緊急事態宣言で半失業者状態に

2020年4月7日、1回目の緊急事態宣言が発令されました。

都道府県を跨ぐ移動はおろか、街から人の姿が消えましたよね…

そんな状況で旅行会社の仕事があるはずもなく、通常の休みに加えて休業を取るよう会社から指示が出ました。

休業にすれば国から雇用調整助成金がもらえるので、会社としては人件費削減になりますからね。

8日/月の通常の休みに加えて、多い月は10日の休業が入りました。

月の半分以上が休み、5連休なんかもありました(笑)

羨ましいと思ったそこの貴方。

どこにも行けず家でじっとしているだけの5連休なんて、只々地獄なのです…

お給料1割カット、ボーナスもカットで、収入が減ったことも辛かったです。

Go To トラベルで一時回復するも…

季節も移ろい、夏になると感染者も減少傾向になりました。

そして、あのキャンペーンが始まります。

そう、Go Toキャンペーンです。

批判的な意見が多かった印象ですが、このキャンペーンで観光業界が救われたのは事実です。

物事には善と悪の両面があるのだなあ…と感じたキャンペーンです。

かなりお得に旅行ができるということで、予約殺到になりました。

10月に東京も対象地域となり、地域共通クーポンの取扱も始まると忙しさはピークに。

私が働いていた部署では、前年同期比800%という訳の分からない数字になっていました(笑)

ただ、Go To トラベル開始直後はトラブルも多く、旅行会社の責任ではないこともお客様にお叱りを受け対応が大変でした…

Go To トラブルなんて皮肉られていましたよね(笑)

そんな政府肝煎りのキャンペーンの恩恵も長くは続かず、年末年始のコロナ再拡大によりGo To トラベルの新規受付は中止されました。

感染が落ち着き次第再開と言っていましたが、2021年8月現在そんな話は全くなく、このまま忘れ去られていきそうな気がしてなりません。

旅行会社に見切りをつけ異業界転職に挑戦

こんな2020年を過ごした結果、旅行会社で働き続けるのは困難だと判断しました。

コロナがいつ収束するのか見通せないですし、仮に需要が戻ったとしてもOTA(Online Travel Agent)が今後主流になり、私が勤務する総合旅行会社は益々厳しくなると思ったからです。

ですが、就職活動中に第一志望だったのは旅行会社でしたし、旅行に携わる仕事はやりがいがあって充実していました。

自分の中でやり切ったと思えるくらい頑張ったので、悔いはありませんでした。

次回は、実際の転職活動についてお話します。

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